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鵝鑾鼻は恒春半島の観光名勝の1つですが、台湾最南端の灯台、鵝鑾鼻灯台のある場所としての方が馴染みが深いことでしょう。観光客のほとんどが必ず訪れる場所でもありますが、台湾本島の最南端は、実は鵝鑾鼻灯台から約1km離れた場所に位置しているということはあまり知られていません。ここも珊瑚礁石の海岸の1つで、展望台から見渡せる広大な海と奇岩は、とても素晴らしい眺めです。  鵝鑾鼻公園を出て標識に従っていくと、台湾最南端の駐車場につきます。さらに歩くと、赤レンガの歩道の入口が見えてきます。レンガの歩道は約500mほどで、歩道の両側には木立が茂り、強い日差しを遮ってくれます。周囲は非常に静かで、その静寂の中で蝶が舞うさまを見かけることもあります。歩き進めるうちに潮騒が近くなり、そして広い海と突き抜ける青空の空間へとたどり着きます。そこから10分程度歩いた先が、台湾最南端を示す碑のある場所です。  台湾最南端はパシー海峡に面していて、左側は太平洋です。展望台のデッキの上に建てられたコンクリート製の碑は、東経120度50分0秒、北緯21度53分59秒を指しています。角度によっては、空へ伸びるサザエようにもタケノコのようにも見えます。また、ある角度からは2つの独立した石となり、海と陸とが互いに寄り添っていると見ることもできます。万物はこのように平和に共存しているのが本来の姿であることを、海と陸とが繋がりあう台湾最南端のこの地で強く感じることができるでしょう。  展望台から海と空を眺めていると、その果てしない広さに、まるで魔法をかけられたかのようになり、悩みやストレスが押し流され、リラックスした気分になれます。波が珊瑚礁を叩くさまも、まるで恋人同士がじゃれあっているようなロマンチックな想像へと変わってゆくから不思議です。

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台湾最南端の碑